進学、就職・配属先の変更とともに引越しのきかっけとなるのが結婚です。
それぞれ独立した2人が一緒に生活を始めるので、実家からの自立や気ままな独り暮らしの住み替えとは少し趣が変わりますね。多くの人が経験する人生のターニングポイントとなります。
この記事では結婚後の引越しに関する必要な手続きや新婚カップルが安く引っ越す裏技などを紹介したいと思います。
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目次
結婚後引越しに必要な手続きと進め方
結婚と引越しのタイミングはほぼ同時期に行うと最も手数が少ないのでお勧めです。
具体的には最初に転出届を旧住所の役所に提出してから引越し、婚姻届けと転入届を同時に新住所の役所に提出します。このとき、住民票の取得も申請しておくと、当日中に入手できることが多いです。
そうすると各種機関への氏名変更並びに住所変更を申し出る際にも提示できるので、手続きがスムーズに行えます。このパターンは引越しと婚姻届け・転入届の順番が入れ替わってもOKです。
ただし、引越しと婚姻届けの提出が2週間以内になる場合に限り、というのだけは忘れないでください。
注意点としては婚姻届は年中無休24時間体制で受け付けている役所が大半ですが、一般的な書類の申請などの窓口は平日対応のみという点。一度に済ませたいときは平日、役所が開いている時間に訪問しましょう。
結婚後2週間以上経ってから引越しする場合は、少々役所に通う回数が増えてしまいます。まず、婚姻届けの提出をしてから各種氏名の変更手続きを行います。
その後転出届を旧住所の役所に提出し、引越しを実施、それから転入届の提出を新住所の役所で手続をする、という流れは一緒です。
その後に、今度は各種住所変更の手続きを行いますが、やはり住民票があると手続きがスムーズなので転入届提出の際に申請しておきましょう。
各種氏名変更手続き・住所変更手続きが必要なものは以下のようなものです。
- 健康保険証
- 印鑑登録
- マイナンバーカード
- 国民年金
- パスポート
- 運転免許証
- 自動車の登録
- クレジットカード
- 携帯電話
- 民間保険etc…
あまりに届け出が多いため、入籍と引越しの時期は2週間以内を推奨されるのもおわかりいただけるのではないでしょうか。
なお、同一市町村内での引越しであれば、転入届ではなく転居届を提出することになり、転出届も不要です。
関連記事【10分】引っ越し前後でやることチェックリスト(一人暮らし・家族編)結婚でかかる引越し費用の総額相場
結婚後、どちらかが生活していた住所にもう一方が住む、といった形であれば普通のおひとり様プランと大差ありませんよ。荷物が少ない、かつ近距離であれば1万~3万円ほどで済んでしまいます。
新居を整え、二人が別々の場所から引っ越してくる場合は単純計算で倍。近距離で2~6万円というところでしょう。
ただ、普段から頻繁にデートをしている二人であれば、もともと住んでいる場所が近いのでその分引越し料金は抑えられるでしょうね。もちろん、遠距離恋愛ならトラックの走行距離が長い分料金は高めになります。
あくまで単純に引越し作業にかかる経費だけなので、新居の家賃(あるいは購入費用)や敷金、嫁入り道具や新品の家具については計算していません。
このあたりは本当にどこに住むか、広さはどれくらいか、何を購入するかと家庭によってさまざまですので、何とも言えませんね…。
結婚と引越しのイベントがひとつになっている地域もあります。披露宴だけでなく引越しそのものも派手に行うことが多いです。
新居へ荷物を運ぶトラックは縁起を担いで遠回りをしたり、バックを絶対にしないなど特有の慣習や紅白の装飾もあり、その分料金も特別仕様。
名古屋の嫁入りトラックが有名ですね。この場合、嫁入り道具を立派なものを揃える(見せるためだけのレンタルもあるんだとか!)などもあるので、料金は天井知らず。
主にお嫁さん側の負担なのですが…。古い慣習かと思いきや、いまだに嫁入りトラックは走っています!
知らないと結構キツイですよね。引越しに関しても、常識という名の思い込みがあると思わぬ失敗につながりかねません。双方の慣習をよく話し合っておきましょう。
「立ち寄りプラン」がお得に引っ越せる!
夫と妻が各自で引越しの手続きをすれば、それぞれにトラックと引越しスタッフの手配が必要です。それだと2件分の引越し手続きと変わりません。
しかし、引越し会社によっては引越しの立ち寄りプランを設けています。
「立ち寄りプラン」とは、出発地と目的地の間でもう一度荷物の積み下ろし作業を行うプランです。
このプランを使えば、引越しの作業日を1日にまとめられますし、トラックも作業員も2件分頼むよりも少なくて済みます。
よって引越し料金も抑えることが可能です。大体一人での引越しの1.5倍程度を目安にすると良いでしょう。
当たり前ですが、2倍をオーバーしたらそれぞれ単独で頼んでも変わらないわけですからね。近距離なら3~5万程度、遠距離でも8万円前後で済ませられます。
ただ、ご存じのように3~4月は引越し業界の繁忙期。この時期の引越しが避けられないのであれば多めの予算と早めの予約、と心得ておきましょう。
利用上の注意もいくつかあります。まず、新居がお互いの旧住所の中間地点となるような、途中で相手の家によるのに無理が出る場合は利用できません(東京、長崎にそれぞれ住んでいて、京都に引っ越すようなケース)。
また、立ち寄り先は事前に業者に伝えておきましょう。トラック1台に荷物をまとめないといけないので、お互いの荷物の要不要はしっかりと話し合っておくべきです。
どちらも近距離の引越しであれば地域密着型の業者もありですが、遠距離になると有名な大手しか対応してくれないこともあります。依頼前に対応地域をよく確認しておきましょう。
結婚の引っ越し祝いのお返しのマナーについて
引越し祝いとして金品をいただくことがあります。いただいたものにはお返しが必要です。
まず、新築物件を購入した場合には「新築祝い」として贈り物をいただくでしょう。
その場合は「お披露目」としてお祝いをしてくださった方をご招待し、ハレの日用のお食事でおもてなしをしましょう。
金銭ではなく物をいただいた場合にはお披露目の場にいただいたものを飾っておくと、贈り物を喜んでいることが大変よく伝わり、贈り主にとっても大変うれしいことです。
お祝いを頂いたにもかかわらず賃貸住宅で手狭なため友人知人を招待できない、あるいは遠方でお披露目にお越しいただくことができない、そういうケースもありますね。
その場合には「内祝い」という名前のお返しを送ります。本当に気心の知れた相手であっても、ご祝儀袋でお祝いを受け取っているのなら熨斗は必須。
「お返し」と表記するのは大変無礼とされているので避けましょう。ギフトショップや百貨店で手配するのであれば、そのあたりのことはベテランのスタッフが整えてくれるので心配いりませんが。
金銭や金券でお返しをするのであればいただいたものの1/3~半額のもので。非常に高価なものをいただいた場合でも、1万円を上限にして構いません。
引越し祝いはあくまで引越しをした人たちの新生活の助けになるように、という善意。お返しで金銭的に困らせてしまったら無意味です。
贈り主もそのあたりは理解していますので、気をもみすぎる必要はありませんよ。
お披露目や内祝いの時期は、引越し後1~2か月経って新生活が落ち着いたころに行うのがベスト。バタバタしている状況でお客様をご招待するのは見苦しい面を見せてしまいますし、かといって時期が遅すぎれば今更感が漂います。
例外は、奥様の出産や親族の弔事と重複するような時ですね。こういう時は時期を見計らって、改めてお礼をするようにします。
親や兄弟(特に年上である兄姉)は内祝いを固辞することがあります。
子や弟妹可愛さなのは間違いありませんが、結婚して新しい家庭を築くのですから、甘え切らずに親しき中にも礼儀ありと考えるのが大人です。もちろん、金品を受け取るのを断固断る方もいるでしょう。
そんな時には家族旅行の資金をだしてあげる、食事会を別途設けるなど別の感謝の示し方もありますよ。
【気を付けて!】引っ越し後にマリッジブルーになる人も!
相手だけではなく義理の両親を始めとする姻族との関係もあり、結婚前後はマリッジブルーに陥る方が多くいます。
マリッジブルーというと花嫁さん特有の問題と考えがちですが、実は新郎にも起こりえるのです。
特に結婚と同時に転職や勤務先での配置換えがあると、人間関係も再構築する必要があり、ストレスが普段よりかかりがちになります。
さらに、おめでた婚では妊娠中の引越し作業が心身ともに大きな負担になる点、自分の体が毎日変わってしまう点、子育てへの期待と不安が入り乱れてブルーどころではなくうつ状態になってもおかしくありません。
ここで一番やってはいけないのは「自分だけが我慢すればいい、気のせいだ」と内に閉じこもること。これは孤独感を強めてしまい、自分の中の不安やストレスをより強くするだけです。
このような心理状態を改善するには、まず経験者に相談をすることです。最も身近な相手であれば母親や姉妹でしょう。
ただ、彼らの場合にはストレスになってはいけないと「気にしない、結婚すればじきに気にならなくなる」という言葉をかけてくるかもしれません。忌憚なく意見を述べてくれる女友達や同性の同僚もいいでしょう。
不安な気持ちを分かってほしい、というのであれば「ただ聞いてほしい」と伝えてから口火を切ると良いかも。
もちろん、これから生活を共にする夫にもきちんと話を伝えるのが最重要。
うっぷんが溜まっている状態では、せっかくの新婚生活なのにギスギスした雰囲気になり、夫も妻に対する不満が溜まり…と悪循環にしかならないからです。
よく言われるのは、共感が欲しい女性に対して男性はバッサリと解決策を提示ししてしまう、という性差。
「話し合い」というと男性は討論体勢を取り、場合によっては論破する勢いで話を被せてきます。
これは女性が求めることではないため、余計に孤立感を高め、不安やうつ状態をひどくしてしまいます。
そうならないためにも、女性側は「私の状態を説明するから、話し終わるまで黙って聞いていてほしい」と伝えましょう。
妻が冷静に話せないと、夫はヒステリー、面倒くさいで適当に流す可能性も。言いたいことを整理して、できればメモなどを使って可視化しておくと良いでしょう。
この作業過程で気持ちの整理がついたり、不安な原因がわかったりすることもあるので、ちょっと精神的に不安定になっているなと自覚したときには試してみてください。
夫側も同じように不安になっていることがあります。今まで一人で気ままに暮らしていたのが、妻(と子)を支える責任感の大きさも裏を返せばストレスになりえますからね。
それぞれが自分だけが大変だ、と思っていると必要以上に相手にイライラしてしまいます。話し合うときにもお互いが思いやる気持ちを忘れないでいてください。