JR貨物(日本貨物鉄道株式会社)は、産業用の鉄道輸送だけでなく個人の引っ越しの荷物もJRコンテナに積んで運んでいます。
引っ越しに鉄道輸送が加わることで、どんなメリットがあるのでしょうか。料金は?駅から家までの運送は?
この記事ではJR貨物の引っ越しに関する気になる情報ついてまとめました。
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JR貨物とは?
1987年に国鉄を分割民営化する行政改革によって、JR各社が発足した経緯がありました。
その貨物運送を担う企業として発足したのがJR貨物です。旅客関係は地域によって分割民営化されましたが、貨物においては日本全体をJR貨物が引き継いでいく形でした。
そのような経緯から、JR貨物は全国につながる鉄道輸送網という強みを持った鉄道事業者となったわけです。
新幹線の新型車両や路線の拡張など世間の注目を浴びて話題となるJR各社の中で比較的地味な存在だったと言えるでしょう。
しかし、昨今は環境問題が重視され、軽油やガソリンを燃やす道路上の運輸とは違うエコな輸送システムとして注目されてきました。
また、交通渋滞が生じないため輸送にかかる時間や到着時刻がはっきりと定まっている点も鉄道輸送の魅力です。
それらのメリットそのままに、JRの鉄道コンテナを利用した引っ越しサービスを行っています。特に500㎞以上の長距離の引っ越しに大きなメリットがあります。
JR貨物のコンテナ引越しのメリット・デメリットをまとめてみた
まず、元の家から荷物を積んだコンテナをJRの貨物駅へと運びます。つまりトラックにコンテナを積んで道路上を運ぶことになります。
その貨物駅からは、コンテナを鉄道で目的地の最寄りの貨物駅に運びます。そして到着したコンテナは、再びトラックなどの道路運送で引っ越し先の家に運びます。
つまり、トラック-貨物列車-トラックと3段階になるわけです。その仕組みのために、JR貨物のコンテナを利用することがメリットとならない場合があります。
引っ越し先にJR貨物の鉄道網が都合よく通っていない場合は、トラックなどの道路上の運送だけの方が効率よく運べるでしょう。また、そうでなくとも、引っ越し先が500㎞以内の距離ならかえって非効率となります。
貨物列車で運ぶ距離が短いほど効率が悪いと考えてよいでしょう。それに1日で引っ越しを済ませることはできません。
しかし、JRコンテナを利用するメリットが大きい場合があります。
長距離の運送では、貨物コンテナが費用面で有利です。長距離になるほど割安になります。また届く日時がかなり正確に見込めます。
また、鉄道ならではの利点として、必要なら駅に荷物を無料で5日間まで留め置いてもらえます。つまり遠方への引っ越しを計画的に行いたい場合、JR貨物のコンテナを利用するとメリットがあるわけです。
JR貨物での引っ越し料金相場とおすすめ業者
JR貨物のコンテナで引っ越しといっても、引っ越し自体をJR貨物が全て引き受けているわけではありません。
JR貨物と提携している運送事業者が、引っ越しのプランとして“JR貨物のコンテナを利用する引っ越し”を受け付けています。
「アリさんマークの引越社」や「カルガモ引越センター」、「ハトのマークの引越センター」、「日本通運」などはその代表と言えるでしょう。
中でも日本通運はおすすめです。他の引っ越し業者と比較すると料金は高めになっていますが、荷物の扱いへの信頼性と、引っ越し時の家財の補償にも保険がしっかりとかけられており安心できます。
料金の方は、例えば東京・福岡間の長距離の引っ越しで、5トンのコンテナの場合、鉄道輸送で約60,000円程度、そこに道路上の輸送を担う引っ越し業者の費用が加わって、全体で100,000円~120,000円程度が相場です。
同じ東京・福岡間をJR貨物を利用せず道路運送のみで引っ越しした場合、180,000円~250,000円です。長距離の場合には、かなりの費用の節約になります。