荷物の搬送と言ったらゆうパック。ゆうパックを取り扱っているコンビニはローソン、ミニストップ、セイコーマートと手広いですし(一部除外店舗あり)、そもそも郵便局は日本の各地にあります。
しかも拠点の郵便局なら24時間対応もしているので、じつは利便性は高いのです。でも、引越しをするのにゆうパックだけを利用するのは可能なのでしょうか。
この記事ではゆうパック引越しの割引や利用条件などを調査し、引越しで有効活用できるか検討してみました。
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目次
ゆうパック引越しで嬉しい4つの割引について
割引種別 | 割引内容 | 対象条件 | 備考 |
---|---|---|---|
持ち込み割引 | 120円割引/個 | 郵便窓口に荷物を持ち込む場合 | – |
同一宛先割引 | 60円割引/個 | 過去1年以内に配達した宛先と同じ | ・着払いでの発送不可 ・同一宛先割引の欄に押印してあるラベル再利用不可 |
複数口割引 | 60円割引/個 | 同時に2つ以上同一宛先に配送 | ・着払いでの発送不可 ・ゆうパックと重量ゆうパックの併用不可 |
ゆうパックスマホ割アプリ | 180円割引/個 | スマホアプリを使う場合 | ・郵便局で受け取る場合はさらに100円割引。 ・1年間で10回以上発送すると、運賃から10%割引 ・持込割引、同一宛先割引、複数口割引併用不可 ・コンビニは割引適用不可 |
1、持ち込み割引
事業所の郵便窓口に自分で荷物を持ち込むと荷物1つあたり120円の割引が受けられます。
2、同一宛先割引
過去1年以内に差し出されたゆうパック(または重量ゆうパック)で、これから届けてもらう宛先と同じ宛先が記載されたゆうパックラベルの控えを添えておくと荷物1つ当たり60円割引が適用されます。ただし、受取人払いや着払いでの発送はできません。
また「~同一あて先割引~」の欄に既に押印がしてあるラベルを、もう一度利用することはできません。
一般的な引越しではあまり使用しないかもしれませんが、実家に帰る場合や先に新居に入居していた家族の元に後で合流する場合には役に立つでしょう。
3、複数口割引
宛先が同一のものを同時に2つ以上差し出すと、1個あたり60円の割引が適用されます。同一宛先割引と同様、受取人払いや着払いは適用外です。
注意点はゆうパックと重量ゆうパックの併用はできない、ということと着払いは対象外ということです。
4,ゆうパックスマホ割アプリ
ゆうパックを使うとき、スマホアプリを使えば荷物1つにつき180円が割引されます。
郵便局で受け取る場合は、さらに100円割引、1年間で10回以上発送すると、運賃から10%割引もあります。
でも、「持ち込み割引」や「同一あて先割引」、「複数口割引」は使えません。
郵便局でしか割引をしてもらえないのか
「1持ち込み割引」「2同一宛先割引」「3複数口割引」は郵便局のほか、ゆうパックを取り扱いをしているコンビニエンスストアでも割引してくれます。24時間窓口が空いている拠点の郵便局にはちょっと遠いという場合に、近場のコンビニを利用しても割引が適用されるのはありがたいです。
一方スマホ割は、郵便局以外のコンビニなどを利用した場合100円引きはできないので注意が必要です。
割引の併用可否
同一先割引と複数口割引を併用することはできません。持ち込み割引と同一先割引、持ち込み割引と複数口割引であれば併用可能です。従って荷物1個あたり最大180円の割引が可能ということです。
引越に利用することを考えると、よほど荷物の少ない人以外は荷物が複数になるはずですので、持ち込み割引と複数口割引の併用になるでしょう。
参考記事:https://www.post.japanpost.jp/service/you_pack/
ゆうパック引越しの段ボール数(5・10・30箱)別の料金
東京~大阪で段ボールサイズ140、重さ25㎏未満の場合
では段ボールに引越し荷物を詰めて送る場合にどのくらいの金額になるのでしょうか。ここでは段ボールサイズ140cm(縦・横・高さの合計)の荷物を東京から大阪の引越しで送付すると仮定して料金を見ていきます。
通常のゆうパックを利用した場合
段ボール1箱当たりの運賃が1,950円です。したがって段ボールが5箱の場合は9,750円です。
これに持ち込み割引と複数口割引を適用させると、合計8,850円(1個あたり1,770円)になります。
段ボールが10箱の場合は19,500円ですが、持ち込み割引と複数口割引を適用させると17,700円になります。段ボール30箱を送る場合には58,500円のところ、持ち込み割引と複数口割引を反映させれば53,100円に抑えることが可能です。
スマホ割を利用した場合
一方、スマホ割(-180円割引)と郵便局受取割引(-100円)を適用させた場合、一箱1,670円で、5箱=8,350円、10箱=16,700円、30箱=50,100円になります。
一箱につき100円も安くなる計算なので、通常の割引を効かしたゆうパックよりもスマホ割を利用した方がかなりお得です!
東京~大阪で段ボールサイズ140、重さ25㎏以上30㎏以内の場合
通常、ゆうパックで運搬できる荷物の重量は1個あたり25kgまでです。25kg以上30kgであれば重量ゆうパックを利用することになります。
重量ゆうパックでは通常のゆうパック1個あたりの料金に510円加算されます。よって重量ゆうパックを利用した場合、140cmサイズの段ボールを東京から大阪へ送付するのに1個あたり2,460円の費用がかかります。
5個であれば12,300円、持ち込み割引・複数割引の適用で11,400円、10個であれば24,600円、2つの割引適用後は22,800円です。30個の場合には73,800円で割引後には68,400円となります。
ゆうパックの引越しの集荷依頼は無料?有料?
ゆうパックでは窓口に持ち込むと割引が適用されます。逆に言うと集荷依頼をすると割引がされないということです。
すなわち集荷依頼は無料のサービスです(割引される120円がサービス料と捉えることもできますが)。ちなみに、損害補償を担保するセキュリティサービスをオプションに選択しても、集荷してもらえます。
ゆうパック引越しで家電等は送れる?運べるモノ・運べないモノまとめ
日本郵便のホームページにはゆうパックで搬送できないものの一覧がありますが、「現金」や「個人情報を含むもの」はともかく、「爆発物」や「毒物」、「生き物」などごく常識的に考ればアウトなものばかりが列挙されていて、引越しの参考にはなりません。
しかし、段ボール箱の重量が25kgまで(重量ゆうパックを利用するなら30kgまで)、段ボールサイズは縦・横・高さの合計が170cmと考えるとある程度運べないものがわかってきます。
運べるもの
- 電子レンジ・オーブントースター、炊飯器などのキッチン家電
- 食器類・鍋やフライパンなどの食器類
- 衣類、カーテン、化粧品(スプレータイプのものを除く)
- 書物
- 組み立て式のカラーボックスなど(分解していること)
- 自転車(折りたたむか分解して段ボールに収まれば可能)
- 分解・折り畳み可能な椅子・テーブル
- 扇風機・未使用の石油ストーブ
- テレビ・パソコン・プリンター
- ガスストーブ
- ふとん(専用の包装が必要、圧縮して段ボールに入れてもよい)
運べないもの
- 洗濯機
- 冷蔵庫(ホテルにあるような超小型タイプならギリギリ可能)
- タンス
- ベッド
- ソファ
- 大型かつ分解不可能な椅子・テーブル
- エアコン・室外機・使用済み石油ストーブ
- 分解できない自転車
- ピアノ
ゆうパックではスタッフが荷物の梱包をすることはありませんから、楽器の場合も自分で梱包をしなくてはいけません。
ギターやバイオリンは170サイズに収まる可能性が高いですが、破損しないように梱包するのは素人では中々難しいでしょう。
セキュリティサービスを追加しても最高50万円しか保証されませんので、楽器に限らず高額でデリケートなものはゆうパックの利用を避けたほうが賢明です。
楽器と言っても小学生が使用する鍵盤ハーモニカやリコーダーなら問題ないでしょう。
大きめの家具家電がある場合は、引越し業者に依頼しよう!
以上を踏まえますと、ゆうパック「だけ」を使った引越しは身の回り品を非常にコンパクトにまとめられる人に最も向いていると言えます。
ただ大型の家具が1つか2つだけという場合には、他のものを段ボールに詰めてゆうパックで発送してあとは引越し業者を利用するという方法があります。
ヤマトホームコンビニエンスのように家具1つだけから受け付けてくれる業者もありますし、単身パック利用でも他の荷物が一切ない状態であれば積み込むことが可能な場合もあります。
ひとりでは手に負えない梱包や設置をお任せできるプランを採用している業者もありますから、ゆうパックと引越し業者の併用も検討してみるとよいでしょう。