紙って1枚だとそうでもありませんが、束になると大きさの割にとても重たいですよね。それを実感するのが本。かさばらない電子書籍が普及してきていますが、それもここ数年のこと。
読書家さんたちは紙の本を手元に置いていることでしょう。しかし、引越しともなるとこの本の運搬が厄介。業者泣かせとすら言われるくらいなんです。
引越し前に売却という手段もありますが、思い入れの詰まった書籍は新居にも一緒に持って行きたいもの。今回は引越しで本(書籍)に特化した梱包テクニックや本棚の取り扱いやゆうパックの利用などについて特集してみました。
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目次
引っ越しで本(書籍)を上手くダンボールに梱包するテクニック7つ
当然ですが本棚ごと運搬するのではなく、書籍は書籍、本棚は本棚、と分けて荷造りします。どんな荷物でもそうですが、詰め込みやすさではなく運びやすさと荷ほどきのしやすさが上手な引越しのキーポイントです。その時のコツを7つにまとめました。
①段ボールは小さめサイズを選ぶ
大前提として書籍は段ボールに詰めること。ビニール紐で縛っては書籍本体が傷ついてしまいます。
そして梱包する段ボール自体は小さめサイズを選びましょう。ここまで読んでくださった方なら理由はわかりますね?本は見た目より重量がかさみ、大きな段ボールいっぱいに詰めてしまうと、とても持ち上げられなくなってしまうからです。
重さを考えると引越し業者無料で貰えるダンボールのSサイズを使うようにしましょう。
そして段ボールの構造を考えると、そこをガムテープ(布テープ)で止めていますよね。あまりの重みでテープが耐えられず、そこが抜けてしまう危険があります。
運搬する回数が増えてしまいますが、運びやすく丁寧に移動させられるよう、小さな段ボールを選ぶようにしましょう。
②段ボールに本を詰めすぎない
@dike05 引っ越しする人でも、本詰め過ぎの段ボールはつらいので、小さい箱に小分けしたほうが、作業時間が短くなりますよ、と元0123の長期アルバイターからのお話w
— めっぷ@ウォーキングデッド (@nakameP) March 18, 2008
引越しの荷物は、普通段ボールいっぱいに詰めるもの、と考えがちです。しかし、本はその限りではありません。
先ほども記載したように、パンパンに本を詰めすぎると持ち上げられなくなってしまうからです。また、荷ほどきをするときカッターを使うのであれば、本を傷つけてしまう恐れもあります。
ただSサイズの段ボールならパンパンに詰めても12キロくらいに収まりますので問題ございません。
③なるべく本が傷まないように梱包する(平置き)
次に、本の入れ方も重要なポイントです。本屋さんで段ボール詰めされた書籍を見たことがある人は、平置きされていることに気付いていることでしょう。本を立てたまま段ボールに入れてしまうと、表紙や端に負荷がかかり、ヨレたり傷がついたりしてしまうからです。
ハードカバーの本を手に取るとわかりますが、表紙とページのサイズがほんの少し違うものもありますよね。こういったものを立てて梱包してしまうとどうなるか、想像に難くないでしょう。1箱には基本的には同じ大きさの本を詰める方が、余計なスペースができにくいです。
ただ、どうしてもサイズをごちゃまぜで梱包しなくてはいけない箱というのは出てしまいます。その場合の順番は、普通の荷物と同様に重たいものを下に、軽いものを上に、です。
辞書・辞典は下に、コミックス類は上の方に、といった具合ですね。開封したときにあちこち探さないように、本のタイトルや作者は段ボール箱に書いておくとよいでしょう。
④ダンボールの底面にガムテープを十字に貼る
書籍の梱包に限らず、引越しで荷物を詰める場合、段ボール底はガムテープを中央で90度に交差させる「十字貼り」にするのが鉄則。合わせ目だけを留める「一文字貼り」では、本の重量にテープの粘着力が耐えられない可能性が高いからです。
非力な女性が何とか持ち上げられるような重さであれば十字貼りで十分でしょうが、力持ちの男性が運搬できるギリギリの重量の場合は、もう少し強度の高い「キの字貼り」や「米の字貼り」を検討する必要があるかもしれません。
⑤ダンボールの中の隙間は必ず埋める!
先ほど、段ボールいっぱいに本を詰めすぎないことと注意しました。ですが、それでは隙間が生まれてしまいます。書籍ごとに大きさが異なる場合もありますし、段ボールに本がぴったりハマるサイズだ、というケースは稀ですから。
本を入れた段ボールの中に隙間があれば、当然搬送中に本同士がぶつかって傷がついてしまいます。
ですから、必ず緩衝材を入れるようにしましょう。気泡緩衝材(いわゆるプチプチですね)が理想です。家になければわざわざ購入せずとも、新聞紙やチラシをクシャクシャに丸めたり、シュレッダーゴミをポリ袋等に入れたものをクッションとして使用してもOKです。
⑥水濡れや雨対策
紙は水に弱いですよね。書籍も段ボールも紙でできていますから、水濡れ対策は欠かせません。引越しの際の対策はとても簡単。
本を段ボールに詰める前に底にビニールシート(ビニール袋でも可)を敷き詰め、本を詰め終わった後さらにビニールを広げてから段ボールの蓋を閉じておきましょう。雨足が強くて心配な時はビニールだけではなくタオルも一緒に敷いておくと本をよりしっかりと守れます。
⑦漫画やライトノベルの本は2Lペットボトルのダンボールがおすすめ
ここからはマンガやラノベ好きの人には必見です。2Lペットボトルの段ボールを推奨するのにはいくつか理由があります。まず、引越しに使う一般的な段ボールと比べて少し小さめなので、1箱あたりの重さを押さえることができます。
次にサイズがマンガやライトノベルを平置きにして横3冊並べると程よいフィット感で収納することができる点です。そして、2Lペットボトル用の段ボールは6本、つまりザっと12kgの飲料が運搬できる丈夫さ。コミックスを少し余裕を持たせて詰めると8kg程度の重さになるので、書籍の重量にも底が十分に耐えられます。
さらに、持ち手用の穴が両脇に空いているので、ただ真四角な段ボールよりもずっと運びやすいです。このように2Lペットボトル用の段ボールは書籍の運搬にとってメリットだらけです。引越しの予定がある人は、捨てずにストックしておくことをおすすめします。
引っ越しで本棚がある場合の注意点
本が大量にあるお部屋には本棚は大抵あるでしょう。本棚はサイズによってはそのままの形で搬送することができますが、コンパクトサイズのものに限ります。
コンパクトサイズの本棚であれば、本を並べたまま運搬することが可能な場合もあります。しかし、業者によってはそういった対応を受け付けていないので、事前に確認しなくてはいけません。
通常は段ボールに入れて運ぶことになりますが、その場合も本棚に見合ったサイズの段ボール箱を調達する必要があります。そのままの形では出入り口を通れないような、大型の本棚は解体して運び出すことになります。
もし、購入したときの組立書が残っていれば部品を確認しながら解体しましょう。解体・組立作業に慣れていなければ無理をしてはいけません。新居に移った後、組み立てられなくて困ってしまうこともあるからです。自信がなければ訪問見積もり時に業者に相談し、解体と組立費用の相談をしてみると良いでしょう。
不要になった本を高値で売る方法
他の家財道具と同様に、不要になった本は処分します。ただ捨てるだけではもったいないですから、高値で売却する方法を紹介します。
本を売却するのは大きく分けて2つの方法があります。自分で直接ほしい人に売るか、古本買取に出すか、です。
自分で売る方法は主にネット。特にオークションサイトは取引が盛んです。希少本でプレミアがついていると、とんでもない価格で売却することも可能です。ただし、ネットオークションは発送作業を全て自分1人で行わなくてはいけません。
多くの本を出品したはいいものの、買い取り手が多くの人に分散してしまうと、引越しの準備と発送準備で忙殺されてしまうでしょう。シリーズものなら全〇冊セットで売却も可能ですが、その場合は1冊当たりの値段が下がってしまう傾向です。
それに、売却希望者が現れなければ、いつまでたっても不要な本が手元に残ってしまい、出品料だけがとられてしまうリスクもあります。本や郵送の状態によっては購入者からクレームが入る可能性も否定できません。
古本買取の場合、1度に大量の本を買取してくれます。また、訪問買取制度を設けている業者も多く、運搬の手間が省けます。ただ、こういった業者の買取価格は非常に低く設定されています。
広く普及しているコミックスの場合、1冊10円程度での買取になることもザラ。特に大手チェーン店の場合は、いわゆる目利きが査定に当たるわけではないので、プレミア本でも考慮されず、本の状態や新しさだけで購入価格が決められてしまいます。
プレミア本や、アニメ化・舞台化・ドラマ化が決まった(買い手がつきやすい)シリーズ本はオークションに出品し、オークションでは買い手がつかなさそうな本を買取業者に任せる、という使い分けをしてもよさそうです。
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本をゆうパックで郵送した場合の金額目安(※例:大阪-東京)
本の量がさほど多くない、あるいは単身引越しパックを使うのに本だけはみ出してしまうような場合、ゆうパックを使って郵送するのも手段の1つです。ゆうパックは最大重量25kgですが、あまり入れすぎないようにしましょう。
ただ、コミックス中心だとしても2Lペットボトルサイズの段ボールにこだわる必要はありません。個数が増えてしまうと配送料が増えてしまうからです。かといって大サイズ(縦・横・高さの合計が140cm以下)だと重量が30kgを越えてしまいます。
隙間を埋めればいいと思われるかもしれませんが、ゆうパックの送料は距離と段ボールのサイズで決まるので、大きすぎると余計なお金が掛かってしまうのです。いわゆる100サイズ(縦・横・高さの合計が100cm以下)の段ボールを使えば15~16キロ程度に収まります。
コミックスなら60冊程度の分量です。1箱を東京から大阪にゆうパックを使って送付すると、料金は1,440円です。持ち込み割引が適用されると1,320円にディスカウント。
2箱の場合は同一あて先割引が適用され、2,760円です。さらに持ち込み割引を適用させると2,520円。同一あて先割引は荷物1個当たり60円となっています。持ち込み割引は120円です(どちらも2021年1月下旬現在)。
ただ3箱以上になると、一度に運搬する場合には車が必要になってしまいます。車を使わないのなら何度も郵便局に往復する羽目になります。時間と体力、手間と相談して持ち込むかどうかは決めてください。