「クロネコヤマトの宅急便」は小さな子供でも知っているほど有名ですが、さすが配送専門だけあって引越し作業もお手の物なんです。
大手だけあってコースやオプションも充実しているのですが、逆に選択肢がありすぎて困ってしまう面も…。単身者用の「単身パック」であれば料金を抑えられますので、活用のポイントを押さえておきたいですね。
この記事ではクロネコヤマトの単身パックについてのありがちな疑問を徹底的に調べ上げましたので気になった人は確認してみてください。
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目次
クロネコヤマトの単身パックの大きさ(サイズ)と見積もり料金は?
クロネコヤマトの単身パックは単身者向け引越サービス「わたしの引越」という名称です。1.04m×1.04m×1.70mサイズのカーゴ一台を1BOXとカウントします。
1BOXには2ドア冷蔵庫、電子レンジ、全自動洗濯機(4kgサイズ)、350mm×430mm×310mm(Sサイズ)の段ボール10箱、380mm×740mm×220mmの衣装ケース3個、布団袋とスーツケースがひとつずつ収容できる計算です。
1BOXあたりの料金は移動距離によっても変動しますが、関東地区で同一市区町村内であれば、18,700円(税込み)まで抑えることが可能です。
移動場所 | 料金 | 距離 |
同一市区町村内 | 23,100円 | 数km |
東京~都内 | 23,100円 | 約5km |
東京~横浜 | 23,100円 | 約30km |
東京~静岡 | 25,300円 | 約170km |
東京~名古屋 | 30,800円 | 約350km |
東京~大阪 | 33,000円 | 約500km |
東京~福岡 | 44,000円 | 約1,000km |
東京~札幌 | 47,300円 | 約1,000km |
東京~沖縄 | 使用不可 | 約2,000km |
上表の金額にプラスして、土日祝・繁忙期・時間指定という3つの加算料金があるので注意が必要です。
具体的には集荷日・配達日が土日祝だった場合それぞれで+2,200円、3/16~4/5の引越しのピーク時には1BOXあたり+5,500円、午前中(8時~12時)、12時~15時、15時~18時の3つの時間帯で指定したい場合はそれぞれで+1,100円加算されます。
土日祝日加算 | 集荷日・配達日それぞれで+2,200円 |
シーズン加算 | 3/16~4/5の引越しピーク時1BOXあたり+5,500円 |
時間帯指定加算 | 集荷日・配達日それぞれで+1,100円 |
クロネコヤマトの単身パックのオプション料金と注意点
その他にも、クロネコヤマトの「わたしの引越」で気を付けたい点は、他の引越し業者では無料で行ってくれる洗濯機の取り外し・取り付けが有料であることです。
取り外し | 取り付け | |
全自動洗濯機 | 1,650円 | 3,300円 |
ドラム式洗濯機 | 3,300円 | 8,250円 |
その他のオプション料金は以下にまとめてるので、気になる人はチェックしてみてください。
クロネコヤマトの単身パックの宅配日・時間指定・時間帯は?
「わたしの引越」は基本的に集荷後は翌日か翌々日に宅配されるので、宅急便感覚で手軽に申し込めるのがメリットです。
また、お届け時間帯も午前中(8時~12時)、12時~15時、15時~18時の3つの時間帯から集荷日・配達日それぞれ1件あたり1,100円で指定することが可能です。
時間指定をしない場合は、8時~18時の間でフリーで配達となります。
無料のフリーや時間指定のどちらでも、集荷日と配達日のそれぞれ前日に訪問目安時間(2時間幅程度)を電話で知らせてもらえます。
また、時間帯指定配達区域が指定されており、除外地域では時間帯指定サービスを受けることはできません。※「わたしの引越」時間指定サービス提供エリア
クロネコヤマトの単身パックの段ボール調達と回収の費用はどうなるの?
単身者向け引越サービス「わたしの引越」では家具・家電の梱包をクロネコヤマトのスタッフが行いますが、その他の小荷物に関しては段ボールなどの資材の調達から梱包までを依頼者が行う必要があります。
単身引越し向けの段ボールなどの梱包資材は、クロネコヤマトの梱包資材オンラインショップ「ネコハコ」で販売されています。
単身者向け引越資材セットはダンボール大サイズ4箱・ダンボール中サイズ6箱・テープ・布団袋が付いて3,630円(税込み・送料込み)です。
裏技としてホームセンター、スーパー、ドラッグストアなどで不要となった段ボールを、店員さんに頼んでもらってくるという方法もあります。家電販売店ですと、郵送・宅配などで使用するためか断られることも多いようです。
スーパーで手に入れるときには、野菜や果物などの生鮮食品が入っていた段ボールには虫が湧くことがありますので、新居に害虫を持ち込まないためにもそのような段ボールは避けるべきです。
現在、使用後の段ボールの回収は行っていませんので、自分自身で住まいの地域のルールに則って処分する必要があります。
関連記事引っ越しのダンボールの全知識!サイズや枚数、無料入手方法、裏技まとめクロネコヤマトの単身パックで自転車やベッドは運べる?
結論から申しますと、「わたしの引越」では自転車もベッドも運搬は難しいでしょう。シングルベッドのサイズは縦190cm×幅97cm×高さ35cmほど、一般的なママチャリは高さ120cm×幅60cm×長さ190cmのサイズですから、先ほど紹介した1BOXのサイズには入りきりません。
例外としてマットレスが折りたためてベッドも分解して運ぶ場合や、折り畳み自転車であれば1BOX内に入る可能性があります。折り畳み自転車はともかく、ベッドは分解と組み立てを自分で行うか、オプション料金を払って依頼するかになりますから、却って手間とお金が掛かるかもしれません。
家電・家具1つの配送から頼める「らくらく家財宅急便」を「わたしの引越」と併用するのがお勧めです。
同一都道府県内、ないしは隣県程度の移動距離であればシングルベッドのサイズ(Eランク)なら16,555円(税込み)、セミダブルベッド(Fランク)なら23,375円(税込み)、ママチャリ(Eランク)なら16,555円(税込み)で配送できます。
ベッドの引越しに関しては「引っ越しのベッドの輸送・解体・処分費用と安く運搬する方法」で、自転車に関しては「自転車の引っ越しの防犯登録・配送料金相場・処分費用まとめ」という引越しの役立ち記事でまとめていますので、気になる方は参考にしてみてください。
クロネコヤマトと日本通運の単身パック比較からみるメリット・デメリット
クロネコヤマトとよく比較されるのが同じく大手運送会社の日本通運です。両社とも引越しの実績は数多く、豊富な単身パックのプランを展開しています。
1.割引
日本通運の場合はWEB割引が-1,100円があります。またエリア限定の割引サービスも行っておりそれに該当する地域の人はお得感がアップします。
ヤマトの単身パックは現在割引サービスはないので、割引だけでみると日通の方がお得になります。
ただし、大事な事は最終的な金額が安いかどうかなので、その点を以下に記載します。
2.料金
WEB割引を適用した場合、日本通運の単身パックLサイズは30,800円(税込み)が最安料金です。一方、ヤマトを利用した場合の最安値は23,100円になります。
単純な料金の比較で言うと、23,100円(税込)のヤマトの方がお得になります。
3.BOXのサイズ
日本通運の単身パックLサイズは108cm×104cm×175cmで、クロネコヤマトの単身パックは104cm×104cm×170cmになります。
つまり、BOXサイズでは日通の単身Lパックに軍配が上がるのが分かると思います。
4.時間帯指定
日本通運は「9:00~13:00」「13:00~18:00」「9:00~18:00(フリー)」の中から無料で時間指定することができます。
一方ヤマトの場合は、集荷日とお届け日毎に時間指定料金+1,100円が加算されます。
フリー(時間指定なし)にすることで追加料金がかかることなく無料で利用することができます。
5.当日便
クロネコヤマトの単身パックは、荷物の到着が早くて翌日ですが、日本通運の「当日便」であればその日のうちに届きます。
ただし、(1)車で30分以内の距離(2)作業が4時間以内で終了する(3)部屋の広さは1R~2DK(4)利用者は1名のみ、とかなり条件が厳しめです。
6.自転車が運べるプラン
日通の単身パックLのBOXサイズ(横幅:108cm、高さ:175cm、奥行:104cm)に収まる物であれば配送可能としていて、具体的には25インチ以内の自転車(26インチ以上の自転車は不可)なら積載可能です。
ヤマトの場合自転車はらくらく家財宅急便で配送することになります。26インチの自転車は都内なら17,070円、東京~大阪間なら20,930円かかってきます。
7.段ボールなどの梱包材の販売
日通で単身パック用の梱包セット(段ボールS・L10箱、テープ、布団袋)は5,500円に対して、ヤマトは3,630円と1,870円安くなっています。
※価格・サービス内容は予告なく変更になる可能性がありますので、予めご了承ください